「既卒って、甘えなのかな」
既卒になると、一度はそんなことを考えたことがあるのではないでしょうか。
親から心配される、親戚に「最近どうしてるの?」と聞かれる、友人と会うのが気まずい、SNSで同年代の活躍を見るのがつらい。既卒の時期には、こうした経験が重なりやすいです。
私自身も既卒だった頃、「もっと早く動いていればよかった」「周りから怠けていると思われているんじゃないか」と悩むことがありました。
ただ今振り返ると、既卒になったことと甘えているかどうかは、まったく別の話だと感じています。この記事では、「既卒は甘えなのか?」という問いに対して、実体験も交えながら書いていきます。
なぜ「既卒は甘え」と言われるのか
新卒一括採用が当たり前だから
日本では長年、「大学卒業後にそのまま就職する」という流れが一般的でした。そのため、就活がうまくいかなかった、やりたいことが見つからなかった、大学院受験や公務員試験に挑戦していた、留学していたなど、さまざまな事情があったとしても、「なぜ新卒で就職しなかったの?」という目で見られてしまうことがあります。
ただ、それは単に一般的なルートから外れただけのことです。既卒になった理由は人それぞれで、一括りに「甘え」と言えるものではありません。
周囲に見えているのは結果だけだから
既卒になるまでの経緯を知っている人は、意外と少ないです。就活がうまくいかなかった、心身の不調があった、家庭の事情があった、やりたいことを探していた。そうした背景は本人にしかわかりません。
周囲から見えるのは「まだ就職していない」という結果だけです。だからこそ、必要以上に周りの評価を気にしすぎなくていいと思います。
実際のところ、既卒は甘えなのか?
結論から言うと、既卒であること自体は甘えではありません。本当に重要なのは、「今どう行動しているか」です。
既卒でも就活を続けている人、将来について真剣に考えている人、資格取得や勉強に取り組んでいる人、そうした人たちを「甘えている」とは言えないと思います。一方で、新卒で就職した人でも、何も考えずに毎日を過ごしている人はいます。既卒かどうかより、今の姿勢の方がずっと大事です。
社会人になってから気づいたのですが、職場では学歴や既卒かどうかを気にしている人は意外と少ないです。そもそも私の職場では気にしている人は全くいません。あ、ちょっと入社時期ずれてるんだねくらいです。それより、仕事に真面目に取り組めるか、成長しようとしているか、周囲と協力できるか。そういった部分の方がよほど重視されます。
周囲の目がつらい時の考え方
他人は思っているほど自分を見ていない
「親戚にどう思われているだろう」「友達に見下されているかもしれない」。既卒の時期は、そんなことが頭をよぎりやすいです。
ただ実際には、他人は自分が思うほど他人の人生に関心を持っていません。心配してくれる人はいますが、その人たちも毎日あなたのことばかり考えているわけではないです。必要以上に他人の視線を意識しすぎると、動けなくなってしまいます。既卒という属性を一番気にしているのは誰でもない、自分自身です。
SNSから少し距離を置く
既卒でつらい時期にSNSを見続けるのは、あまりおすすめできません。友人の昇進報告や結婚報告を目にするたびに、「自分だけ遅れている」という気持ちが強くなっていくからです。私自身も、既卒の頃はSNSを開くたびに落ち込んでいました。
ただ、SNSに投稿されているのは人生の良い部分だけです。見えていない悩みや苦労は、必ずあります。見るたびに苦しくなるなら、一度距離を置くのも十分ありだと思います。
既卒からでも、人生は十分に取り戻せる
既卒になると、「もう人生終わりかもしれない」と思うことがあります。でも実際には、既卒から就職して活躍している人はたくさんいます。私も既卒から就職した中の一人です。
今は未経験歓迎の求人や若手のポテンシャル採用も増えていますし、新卒と同じ扱いで採用をしてくれる会社もあります。そして既卒向けの就職支援サービスも充実しています。20代であれば、挽回できるチャンスは十分あります。
私自身、当時はかなり焦っていましたが、今振り返ると「あの時ほど深刻じゃなかったな」と感じています。だから今苦しんでいる人にも、同じことを伝えたいです。既卒になったことだけで、人生が決まることはありません。
まとめ|既卒は甘えではない。大切なのはこれから
「既卒は甘え」という言葉に傷ついたことがある人は、少なくないと思います。でも、既卒であること自体は決して甘えではありません。
大切なのは、過去を悔やみ続けることではなく、今できることを少しずつ進めることです。
周囲の目が気になることもあると思います。でも、他人の評価で人生が決まるわけではないです。自分のペースで一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。大切なのは自分が納得できる道を歩むことです。
もし今、「既卒の自分はダメなんじゃないか」と悩んでいるなら、まずその考えを手放してみてください。既卒はゴールではありません。ここからどう行動するかが、本当のスタートです。
